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小川洋子≪ことり≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

品川シーサイドに居を構えて丸三年
仕事をリタイヤして、二年あまり、
天気の良い時は、毎日のように、港南や鮫洲辺りの運河を散歩して
ネイチャーウォッチング(そんな気取ったものでは無いですが・・)も
少しずつ語れるようになってきたかな?

今日は鳥さんの話♬
お散歩コースに通年でいるのは
ヒヨドリやウミウ、ハクセキレイ、ダイサギ、アオサギ、
それからカモの一部[るんるん]
(もちろん、当たり前に鳩やカラスや雀も居るのですが・・)

唐突に現れるので、ビックリしてしまうのが
(興奮してしまうので大抵はフォーカスが間に合いません[あせあせ(飛び散る汗)]
イソヒヨドリや、京女鴫や、イソシギ[るんるん]



それから冬になるとやってくるのが、
キンクロハジロやユリカモメや椋鳥(←いつも居るような気もするのですが)
それから、証拠写真はなかなか・・なのですがメジロです[ぴかぴか(新しい)]

まだ世の中が寒く、無彩色で花が咲いてない時期に
変哲もない木立に鳥がピヨピヨしていて
気にも留めなかったのに、よく見ると
グリーンの羽根が印象的なメジロだった・・っていうことが
何回か有りまして・・

写真は撮れないけれど、
メジロさん、まだ花が咲かない時期からテリトリーを確保して
美味しい蜜にありつけるのを待っているのだな・・と
密かに応援していたところ・・

今はブログを休止しているブロガー仲間さんから
自宅近所の神社の寒緋桜が綺麗だという情報を得て
(しょぼい)300mmを着けて、出向くと・・
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わお♬誇らしげに咲いている寒緋桜に無防備で
メジロがお食事しています[るんるん]
なにしろ、世の中に蜜らしきものが見当たらない季節・・

無遠慮にズームレンズを向ける輩に構っている暇はないっていうくらい
貪欲に蜜を吸っているので私達には好都合♬
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ふふ[揺れるハート]鳥を撮るセンスが無いと、常々憂えている私でも
このくらいは撮れるのだから如何に恵まれている状況か・・
という事を理解してもらえたでしょうか?


神社の横を流れる目黒川がレフ版の役目をしてくれて
この上ない状況でした♬

まぁ~ 当たり前だけどバズーカ持っている輩の場所の取り合いも熾烈でしたが・・
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他日、目黒川の散歩の時にも

これは多分、河津桜だと思うのですが
メジロのお食事に出遭いました♬

(残念ながらもっていたのが24-70mmだったので、ちょっとトリミングしました)
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そんな風にメジロとの濃密な出遭いに
なんだか嬉しくなっていたところ、思いもかけず手に取ったこの本

鳥の言葉しか話せない兄と暮らした小父さんの

メジロとの濃密な時間の描写・・・


ことり (朝日文庫)

ことり (朝日文庫)

  • 作者: 小川 洋子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/01/07
  • メディア: ペーパーバック





    なるほど~♬来年、また出遭えた時は
    あなたの声を、しっかり聴くよ・・と
  • 今はもう・・何処か遠い所に行ってしまっているメジロに
    エールを送りたくなる小説でした[ぴかぴか(新しい)]

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梅の季節に読んだもの② [雨の日はミステリーを読む♬]

前記事の続きです[手(グー)]
面白かった本の感想など備忘録的に、ちょっと書いています♬

散歩の途中に撮った梅の画像も併せて[るんるん]

フーガはユーガ (実業之日本社文庫)

フーガはユーガ (実業之日本社文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2021/10/07
  • メディア: Kindle版





    伊坂幸太郎さんも本屋さんに平積みになっていると
    思わず買ってしまう作家さん♬
    どの作品でも、ちょっと超常現象みたいなものが織り込まれているのが

    面白いのですが、(あんまり詳しく書かないのがエチケット?)
    この作品は、その現象が前面に押し出されていて
    読みながら「え~??そんなワケないでしょ?」と
    突っ込みたくなってしまうのが楽しいポイントです[るんるん]
    物語全体の流れとしては、
    超常現象はさておき、不幸な家庭に双子として生まれた男二人の
    心温まる結びつき・・というカンジなのかなぁ?

    初めて伊坂作品を読んだ「重力ピエロ」の時から
    登場人物の会話のやりとりの面白さにハマっています[ぴかぴか(新しい)]

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金閣寺 (新潮文庫)

金閣寺 (新潮文庫)

  • 作者: 三島 由紀夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/10/28
  • メディア: 文庫


    新聞の書評欄に最近三島由紀夫が
    再評価されている・・と書いて有ったので
    そう言えば、わたし三島由紀夫って
    勉強のテキストとかでは色々読んだけど
    ちゃんとした一冊読んだことが無いかも・・と手に取りました♬
    (右翼的な思想とか男色・・って、女性には敬遠されちゃいますよねぇ~)
    男性には人気あるのか、主人は学生時代に何冊も読んでいて
    「理屈っぽいよぉ(*´▽`*)すぐ飽きちゃうに決まってるよ~」と
    からかいます[バッド(下向き矢印)]

    ふふ♬かなり苦戦しましたが、
    ちゃんと読破して・・ワタシって偉い!!って自画自賛しています!!

    暇つぶしのミステリーしか読まない私が三島を語るのは
    おこがましいので、簡単な感想ですが・・

    例えば向こうから男が歩いてくる・・というようなシーンでも
    まるまる1ページ費やして、その状況を丁寧に描写する観察眼
    洞察力、凄いもんだなぁって、改めて感心しました(*´▽`*)

    三島由紀夫というと私達の世代にはセンセーショナルな最期ばかりが
    記憶に残りますが、いま再評価されているという事
    なるほどなぁって、理解できましたよ[手(グー)]
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護られなかった者たちへ

護られなかった者たちへ

  • 作者: 中山 七里
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2018/01/25
  • メディア: Kindle版


    お気に入りの佐藤健さん主演の映画の原作ですね♬
    へぇ~♬どんなお話なのかなぁって興味をもったところ
    同じくミステリー好きな姪からまわってきましたよ[本]

    いわゆる社会はミステリーというものですね。
    東日本大震災後の仙台を舞台として
    生活保護にかかわる人々の間に起きた連続殺人事件・・
    登場人物が多く、それぞれにストーリーがあり
    どんどん、感情移入させられてしまう・・

    最後まで犯人が解らなく、お約束のどんでん返しも
    なるほどなぁってうならせてくれる狡猾なものです。
    睡眠時間が減ってしまっても、ページを捲る手が止まらなくなってしまう、
    推理小説の醍醐味を十分味わいました(◎_◎;)

    「中山七里さんて、いつかカエルが出て来る連続殺人鬼のヤツよんだら
    怖かったんで、それから読まないんだよ」と姪に言ったら
    「え~(◎_◎;)何言ってんの?
    すごく面白いんだよ!!『さよならドビュッシー』読んでみてよ」と。
    は~い、読んでみます[わーい(嬉しい顔)]
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梅の季節に読んだもの [雨の日はミステリーを読む♬]

そう言えば最近、読んだミステリーの事、書いて無いなぁ~
・・いえね、自分で勝手に書いているだけで
誰も期待していないとは思うのだけど
お気に入りの本、何年か経ってから、「あれ?〇〇って、読んだっけ?」
などと考えるのは良いとしても、また買ってしまうのは癪なので
メモ代わり、備忘録代わり・・として書いておきますね[るんるん]

ついでに散歩の途中に撮った梅の画像なんぞも合わせて[カメラ]

自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫 M シ 17-1)

自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫 M シ 17-1)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2021/08/24
  • メディア: 文庫





本屋さんの店頭に平積みになっていて
なんとかベストワンとか煽り文句が書いて有ったので
へぇ~ 子供っぽいタイトルだけど、どんなだろう?って
手に取った一冊♬
さすがクリスティやコナン・ドイルの国の作家さんですね♬
読み始めたら面白くて面白くて寝るのも忘れて読んでしまいました!!
ロンドン郊外に住む、女子高校生が自由研究の課題として
自分の街で起きた不可解な殺人事件の解明に乗り出します!!
犯人と目され自殺したとされているのは、
彼女をとてもかわいがってくれた上級生!!

彼の名誉の為に、時には自分の身を危険に晒しても
持ち前のバイタリティで謎解きをしていくその過程が痛快です[ぴかぴか(新しい)]

面白いのは昔のミステリーには登場しなかったネットや
GPSを駆使するシーン(^◇^)
それからグローバルな考え方をして将来は国際的に活躍したいと願っている
高校生の価値観が、本当に、いま風で、読んでいて爽やかな気持ちになりました!!
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ノースライト(新潮文庫)

ノースライト(新潮文庫)

  • 作者: 横山秀夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/11/27
  • メディア: Kindle版



横山秀夫さんの文庫本は、目に着いたら
あまり逡巡しないで買ってしまいます[るんるん]
絶対面白いに決まっているからですヽ(^。^)ノ
天才建築家の男性が「自分が住みたい家」を建ててくださいという
注文を貰って、理想の家を建てたら
その家に住むはずだった家族が行方をくらませてしまった・・という
謎だらけのストーリー^_^;

ストーリーの中に重要なアイテムとして登場する魅力的な家
読みながらどんな家なんだろう・・と想像を膨らませました!!
NHKでドラマ化されたようですが、見そびれてしまったのが
すっごく残念です~[あせあせ(飛び散る汗)]
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ホテル・アイリス

ホテル・アイリス

  • 作者: 小川洋子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/12/09
  • メディア: Kindle版

公開されている映画の原作だということで手に取りました♬
小川洋子さんは大のお気に入りでよく読んでいます[るんるん]
私達の周りで普通に起きている出来事のような滑り出しのお話なのに
読み進めていくと
なんだか、読み手の私達を違う次元の空間に
連れて行ってくれるような、そんな不思議なかんじが好きです♬
このお話も倒錯している・・と言えばそうなのでしょうけれど・・

長瀬正敏さんが出演するという映画
どんな感じなのでしょうね?
すごくファンタジックにも、どろどろにも撮れるなぁって思える原作でしたよ♬
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C・J・ボックス≪越境者≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

左目0.06右目1.2という極度の視力の違いが有る為
PCを使うことや、本を読むことが凄く疲れるのですが
最近は加齢のせいか、飛蚊症にも悩まされています(*´з`)


画材屋さんで売っているスクリーントーンってあるでしょ?
半透明の紙に柄が印刷されているヤツ、
それが目の前に被さって瞬きするたびに動いているような感じ・・
時々大きな蠅のような塊が
マトリックスの数字のように目の隅で流れていたり
トンボの翅のようなものが、ひらひらしていたり・・

うっとおしい事この上ないので
いつも通っている眼医者さんに泣きついたところ
「顔のシミと同じようなものです。
人間は慣れる生き物だから、半年か一年も経てば慣れます」ですって[バッド(下向き矢印)]
くっすん[たらーっ(汗)]

そんななら、本なんて読まないで音楽でも聴いていれば良いのに・・
・・と言われそうですが、根っからの活字中毒、
世の中に面白い本が、たくさん転がっているのに
せっかくリタイヤして時間が出来たのに、読まない訳にはいきませんヽ(^。^)ノ
(亡くなる前日まで本を読んでいた父や、
弱視なのに、なめるように読んでいた母の影響かな?)

本と言っても私のは娯楽作品、
漫画と同じような次元のものばかり・・
大江健三郎などを読んでいるなら威張れるけどね[バッド(下向き矢印)]念のため。


越境者 (創元推理文庫)

越境者 (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2021/06/30
  • メディア: 文庫

    さてさて、C・J・ボックスさんの猟区管理官シリーズ
    最新刊が出たという事で早速手に取りました[本]

    前にも、ご紹介したと思うけれど
    アメリカのワイオミング州と言う山岳地帯で
    山で狩りをしている人や、川で釣りをする人たちが
    法律に反した行動をしていないか、
    取り締まる仕事をしているジョー・ピケットという男の物語です。

    ジョーピケットは正義感に溢れ、曲がったことが大きらい、
    保安官や上司が長いものに巻かれ、
    お金の力などで権限を放棄しても、
    自分はあくまで猟区管理官としての仕事を全うします。
    誰も居ない山岳地帯での仕事で、常に武器が手元にある状況なので
    命が脅かされることも日常茶飯事ですが、持ち前の繊細な観察力と
    バイタリティで、困難を次々と乗り越えていきますヽ(^。^)ノ
    (数えたコトないですが、一作につき、三回くらいは死にかけます[あせあせ(飛び散る汗)]

    経済的に裕福ではないですが
    献身的に支えてくれる妻と、可愛い三人の娘の成長を楽しみに
    そしていつも影のようにフォローしてくれるネイト・ロマノウスキのいう男
    (仕事は鷹匠、長身で金髪をポニーテールにして
    鷹のような眼をした男ですって[るんるん]カッコ良いんだろうなぁ~[揺れるハート]
    ・・との厚い友情も
    このシリーズの大きな魅力となっています(≧▽≦)

    このシリーズ、今作で、なんと14作目だそう・・
    あまりに気にいってしまったのでアマゾンで取り寄せ全巻読破してしまいました[ぴかぴか(新しい)]
    (中古のヤツだと読んだ形跡もないほど綺麗なのに、驚くほどお安いのね♬)

    シリーズの初めの方では娘たちが小さく
    夫婦そろって娘を守ることに専念していましたが
    だんだん成長するにつれて彼女らが頼もしくなり、
    仕事を手伝ってくれたり・・
    はたまたパートナーが出来て
    家族との距離を置くようになったりする・・
    そんな家族の変遷を楽しむのも、このシリーズを読む醍醐味ですよ[るんるん]
    ワイオミングに住む家族とすっかり仲良くなってしまったような気がします。

    わ~(◎_◎;)たいへんたいへん、殺されちゃう、
  • 早く逃げて!!とページに向って絶叫しながら
    日本では考えられないほどヒートアップしている環境問題や宗教問題・・
    それから銃規制、イスラムとの戦いがアメリカに落としている影
    そんなものに対する知識も身につけられるサスペンスですよ[ひらめき]

    気になった方は、どの巻からでも楽しめるので
    お気軽に[手(グー)]
    写真はいつもの動物園のものですよ~DSC_2238 (640x428).jpgDSC_2229 (640x426).jpg

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ウィリアム・ゴールディング≪蠅の王≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

新型コロナや熱中症は怖いけど、運動不足による体力低下や
成人病予備軍になるのも怖い・・と、慣れないスポーツクラブや
長距離の散歩に精を出していますので、夜はほとんど寝落ちなのですが、
布団に入ってから、少しずつ読んでいる、お気に入りの本
備忘録的に書いていきますね[本]
蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/04/20
  • メディア: 文庫






お気に入りの
ステイーヴン・キングが大ファンだというので
手に取ったノーベル賞作家の一冊[本]
世界文学の名作として評価が定まり、課題図書などにも
取り上げられるそうですが、
暴力的なシーンも多く問題とされることも多いそうです。

(詳しい状況説明は省かれていますが)
戦争から飛行機で疎開したイギリス人の少年、何十人かが
事故で、南海の孤島に不時着、飛行機は炎上し、
助かった子供だけで生き延びる・・というようなストーリー[リゾート]

子供の頃に読んだ「ロビンソン・クルーソー」や
「十五少年漂流記」のようなイメージかなぁって
気楽にページを捲りましたが・・

寄宿学校で、ちゃんとした教育を受けた子供たちは
大人が居ない環境に素早く対応し
集会を開き、年上の子供の中からリーダーを決め
各々の役割や、毎日の生活の決まり事を細かく指示します。
(なるほど~♬そのへんが議会を開くのが好き・・と
言われるイギリス人なのですね)

たわわに実る果物があり、小屋を作る為の大きな葉や薪があり
身体を洗うプールや真水もある・・という、
まぁ~孤島としては理想的な条件なのですが・・

何日経っても助けの船は来ないし
故郷が恋しく精神的に参ってきたリーダーの少年は
対抗して、新しいグループを作ったサブリーダーの少年と諍いをおこします。
あくまで規律を求め、火を燃やして煙を上げ、
助けを呼ぶ事を待つリーダーの少年と
野ブタをつかまえて殺し、
肉を食べ野蛮人としての力を誇示するサブリーダーの少年との
価値観の対比が、迫力満点で、なんとも凄まじい(@_@;)

読んでいて、はらはらドキドキして、苦しくなるほどでした[あせあせ(飛び散る汗)]
結末は、なんとも皮肉な展開となるのですが
そこは書かないのが、エチケットというところでしょう(^◇^)

読みながら、なんだか興味深いなぁって思ったのは
イギリス人の子供というのは世界の中で最も優秀な国民として
育てられているんだなぁってこと。
小説の中に「イギリス人の子供なら、
もう少しうまくできそうなものだろう?」というようなセリフが有ります。
そう言えばハリーポッターなんかを読んでいても、
そういう雰囲気は感じますね[目]

批判とか、嫌みでなく、
古い歴史や伝統が有り
他国との戦争に、あまり負けたことのない国は(ちょっとは有るでしょうし
UKのなかでは、戦ってばかりだったかもしれないけれど・・)
なるほど~凄いもんだなぁって、単純に・・・改めて感心しました。

写真が無いと寂しいので、いつもの「夢見ヶ丘動物公園」で撮ったリスさんでも[ぴかぴか(新しい)]
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伊坂幸太郎≪AX≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

お気に入り読書タイムのご報告、もう一冊ですよぉ[本]

少し前に姪の娘の高校生と食事した時に
何か小説を読んでいるので
「何読んでいるの?」というと「伊坂幸太郎だよ」と。
思わぬところで、共通の‘お気に入り’に出遭えたので興奮して
あれは面白かっただの、それは意味が解らなかっただの
大いに盛り上がりまして[るんるん]

う~~ん[あせあせ(飛び散る汗)]還暦もとうに過ぎた私の思考回路は
高校生と同じ・・と悩むべきか
さすが伊坂幸太郎、年代を問わず多くの
ファンの心をがっちり掴んでいる・・と
褒め称えるべきか・・
まぁ~どちらでも良いのですが[るんるん]

少し前に文庫の新館ベストテンに入っていたのを買ってきました♬
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さて、伊坂幸太郎の作品の主人公は「ただの大学生」だったり
「普通の公務員」だったり「死神」(笑)だったりするのですが
今回は「殺し屋」なんですねぇ(^◇^)
いざ仕事に入ると鮮やかに目的を達成する敏腕殺し屋なのですが
なんと、奥さんのことが怖くて怖くてたまらない[あせあせ(飛び散る汗)]


いつも奥さんの顔色を窺ってビクビクして
夜中に仕事から帰った時にお腹がすいて何か食べた時に
音を立てて奥さんが目を覚まして怒ったら困るから
なるべく音の立たないものを食べようとするのです。

家庭の中ではとことん良いお父さんに徹して、息子のこともよく可愛がり
仕事に支障がでるような時でも、息子の成長の為にせいいっぱい努力するのです。

その設定を考え付いただけでも
さすが伊坂幸太郎、やってくれるじゃん(*´▽`*)
・・って拍手したくなってしまいます[ぴかぴか(新しい)]

読み進めるうちに主人公の立場は
どんどん悲壮感溢れるものとなっていくのですが
次から次へと繰り出される、漫才のやりとりのような
軽妙な会話の数々にくすくす笑ってしまって
よく考えると、やるせない結末なのに、
なんだか、さっぱりとした充実感を持って本を閉じられる・・[本]

ほんと伊坂幸太郎は不思議な作家さんです。
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小川洋子≪密やかな結晶≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

緊急事態宣言が出たから、というわけでもないですが
食料の買い出しや短時間のウォーキング以外は、ほとんど家に居ます。
もちろん家事や介護の諸々は、あるのですが
活字中毒の人間は、これ幸い・・と本の虫で居られるのが
ちょっと嬉しい(*´▽`*)

そんな訳で読んだ本をもう一冊[本]
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英国のブッカー国際賞の最終候補まで残った作品・・だと言うこと。
勉強不足なものでブッカー賞なるものが、
どれだけ権威があるのかよく解りませんが・・

小川洋子さんの小説は、以前≪薬指の標本≫というお話を読んで
その、とろっとした乳白色のゼリーのような独特の世界、
ぞくぞくしながらもハマってしまった覚えがあります♬

島にすんでいる「わたし」の周りからは
定期的に、あるものが消滅していく。
人々はその直後は悲しんだり狼狽したりするが
暫く経つと、そのものがあった記憶さえも忘れてしまう・・

その、あるものは鳥だったり、本だったり、フェリーだったり・・
その消滅に協力しない人間は秘密警察がやってきて
乱暴に拉致されてしまうようで・・

あまら(@_@)なんてこわいお話なのかしら?
などと、それこそゾクゾクしながら
息を詰めるように読み進めると

「わたし」は秘密警察に追われている仕事仲間の男性を助ける為に
果敢に活躍して、その男性を自宅の秘密の空間にかくまうのです。

本来なら、その男性との時間は
悲壮感や焦燥感漂うものとなるはずですが
自分の宝物のような存在を、巣のような空間に閉じ込めて
幸福感を感じているようにも読めます。
この辺が、なかなか面白い(*´▽`*)
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(写真は本文とは、関連はないです[るんるん]

自分に脅威が迫って来た時、外に向かって撃って出るのが男性で
自分の内の籠って、息を潜めて
脅威が過ぎるのを待つのが女性・・なのかなぁって

いろいろ納得してしまったり♬
(小川洋子さんはアンネ・フランクに影響を受けたようです)

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こういうSFともファンタジーとも分類されにくいような世界観というものに
とても親近感を感じるのも、女性特有のものなのだろうなぁ・・[ぴかぴか(新しい)]

ふふ♬世の男性は
「えっ?朝起きたら自分の左足がなくなっていたって?
そんなお話読んで、何が面白いの?」って言いそう(^◇^)

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ジョン・グリシャム 村上春樹訳 ≪「グレートギャツビー」を追え≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

仕事帰りに本屋さんに立ち寄った主人、
「キミの好きそうなヤツかなと思って[本]
村上春樹訳だったら間違い、ないでしょ?」と買ってきてくれましたヽ(^。^)ノ
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きゃぁ(⋈◍>◡<◍)。✧♡大好きなジョン・グリシャムじゃないですか~~~[揺れるハート][揺れるハート]
ジョン・グリシャムはアメリカの有名な小説家、
主に法律がらみのサスペンスが多く、映画化される作品も多かったのですよ[映画]

≪法律事務所≫や≪ペリカン文書≫が書かれたころは、
夢中になって読んだものでしたが
最近は、とんとご無沙汰でした。。。
(なんだかね、暫くはノンフィクションみたいな作品が多かったんですよ)
こんな一冊が出版されたコト、補足していなかった、ぬかったなぁ~[バッド(下向き矢印)]

しかも村上春樹さんが訳して
お気に入りのフィッツジェラルドの作品が題材に?
そりゃ~ 読まない訳にはいきません♬
(久しぶりのハードカバーです[るんるん]
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(写真は先日、加賀料理を食べた後に‘みなとみらい’で撮ったもの♬
本文とは関係ないです[手(チョキ)]
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アメリカのプリンストン大学に大事に仕舞われている
フィッツジェラルドの直筆原稿、
四人組の泥棒が周到な用意の元
その原稿をまんまと盗み出す所からお話は始まりますヽ(^。^)ノ

もちろん警察は、やっきになって犯人の行方を探すのですが
窃盗犯はプロですから、なかなか捜査は進みませし
作品の有りかも分からないのです。

その後、舞台はカミーノアイランドという海辺の街に移って
この島で育った小説家志望の女性が探偵役として登場・・
警察や保険会社の手を借り
フィッツジェラルドの作品を見つけるべく
この島で作品を所持していると思しき男と渡り合い
目的を遂げようと奮闘するのですが・・
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謎解きだから、ストーリーは、これ以上は書けません^_^;
あまりにも面白かったので、全部書いてしまいたいのですが・・
つまらないですねぇ~[あせあせ(飛び散る汗)]
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ジョン・グリシャムお得意の
読んでいる私達をうならせる、悪者たちの犯罪の手口も
すごく面白くて、う~~んやられた(@_@;)・・と
全面降伏のお手上げになってしまうくらいですが

物語のほとんどのシーンを占めるのがカミーノ・アイランドというバカンスの島、
(この作品の原題は≪Camino Island≫)
そこで暮らす登場人物たちの生活がなんとも魅力的で羨ましい限り・・
本格的なバカンスに縁のない私達には夢のような世界です[ぴかぴか(新しい)]

砂浜のボードウォークを歩き
亀の産卵場所の近くの暖かい砂にもたれ夜明けを迎えたり・・
毎日のように気楽な夕食会に招かれて
美味しいお酒や料理を前に、お喋りに興じたり・・
もちろん、読みながら、うふふ[揺れるハート]と笑ってしまいそうな
ロマンティックなシーンも贅沢に有ります(*´▽`*)


それから本の世界、出版社と作家の関係や
希覯本という貴重な本を集める文化が有るということ
街の本屋さんの役割などなど、へぇ~なるほどなぁって
感心させられることも多かったですよ♬

映画化されたら、スキップ踏んで観に行ってしまいます[るんるん]
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訳者あとがきに、村上春樹さんが
ポーランドを旅している時にふらりと入った書店で目についた、この本を
いったん読みだしたら止まらなくなって
脇目もふらずに読みふけることになった・・と書いて有ります(*´▽`*)

日本で一番注目されているであろう作家さんとは
かなり思考回路は違うでしょうけれど
私も脇目もふらず読んでしまう幸福な時間を味わいましたよ[るんるん]
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C・J・ボックス≪鷹の王≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

先日、機会をいただいてオンライン忘年会というものに
参加させていただきました(*´▽`*)

主人が業界の組合で、よくZOOM会議をしているので
傍で見ている私も要領は判っているのですが
いざ自分が参加する段になると
「ちゃんと繋がるかしら?」
「おつまみ、他の人が豪華だったらどうしよう?」
「カメラに映る部分に格好悪いものは無いかしら?」
などなど心配なコト盛りだくさん[あせあせ(飛び散る汗)]

いざ始めてみると、
しょっちゅう画面がフリーズしちゃう人
ノイズが入ってしまう人
なかなかお部屋に入れない人
自分の声が相手によく聞こえない人(これはワタシです)等々
なにかと問題は有りましたが
久しぶりで画面越しでも、仲良しのみんなのリアルな顔を見られて
まぁ良かったなぁ[揺れるハート]って思いましたよ!!
幹事さん、ご苦労様でした!!

さてさて、前記事に書いたC・J・ボックスさんの
ジョー・ピケットシリーズをもう一冊ご紹介[本]
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これは、シリーズの主役、ジョー・ピケットは、ほとんど登場せず
友人のネイト・ロマノウスキが主役の、
いわゆるスピンオフもののようです(^◇^)

ネイトは、元特殊部隊員で鷹匠なんです♬
山の中で一人で、仙人のように暮らしているようです。
(うふふ♬それ聞いただけでカッコよいと思うでしょ?
イメージ的には若い時のケビン・コスナーね[揺れるハート]

そのネイト、巻頭から読んでいる私達にも理由は判らないまま
凶悪な殺人鬼に次から次へと襲われます(@_@)
とにかくスプラッターなシーンの連続で
ひえ~と、本を取り落としたくなるほど・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

読み進めると、どうやら、犯人はネイトが
鷹匠の指導を受けていた師匠だとわかるのですが
なにしろ、師匠なのですから、ネイトが敵う訳がないのです[目]

何故、師匠がネイトを狙うのか?
師匠とネイトの過去にはどんな秘密があるのか?
読み進めるうちにスケールはどんどん大きくなって
世界中を巻き込んだ大惨事に繋がるのです[exclamation&question]

わくわくしながら読んでいるのですが、その迫力の筋立てには
息が詰まるほどのリアリティがあって、
時々は、はぁ~~[ダッシュ(走り出すさま)]とお休みしないと疲れちゃうほどでした。

でもね、すっごく面白いんですよ~~[本]
騙されたと思ってご覧くださいね!!
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C・J・ボックス≪発火点≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

いい年齢をして、恥ずかしいのですが
「ビックコミックオリジナル」を毎号読んでいます(^◇^)

「釣りバカ日誌」や、もう終わってしまったけど
「あぶさん」の載っていた青年誌です[本]

すこし前に、コラム欄を読んでいたら
ミステリー評論家の方が、三作品ほどのシリーズ物挙げて、
どれも、すごく面白い・・とお薦めしてくれていました!!
(残念ながら、このボックスさん以外はメモしそびれてしまったので
どなたか、分かる方がいらしたら教えてください[るんるん]

そんなに面白い・・というのじゃ読まない訳にはいきません♬
シリーズものだけど途中から読んでも面白いそうです。
「読む手が止まらない!」という謳い文句の
シリーズ最新作を買ってきました!!
DSC_7665_01.JPG
ふふ[るんるん]本当に面白くて面白くて、
夜ベッドの中で読んでいても寝落ちしないくらい
夢中になって読んでしまいましたよヽ(^o^)丿

アメリカ、ワイオミング州の
猟区管理官という仕事をしているジョー・ピケット・・
どうやら禁猟の時期にやってくる違法なハンターを
取り締まるという仕事のようです。
聡明な奥さんや可愛い娘たちと力を合わせながら
降りかかる難題を解決していくという流れのようです。

この作品では娘の友達の父親の所有地で
役人が二人殺されていることが物語の始まり♬
保安官や連邦捜査官は縄張り争いを繰り広げながら
犯人と目されている、その父親を捜すため山狩りをしますが
難航します。そこへ、カッコいいジョー・ピケットが登場して
(イメージ的にはブラッド・ピットね(*´▽`*)[るんるん] )
複雑に入り組んだ謎を、ひとつひとつ解き明かしながら
追い詰められた父親を救うため奔走します(^◇^)

最後には、あっと驚く謎解きの答えが待っていて
うっわ~[あせあせ(飛び散る汗)]やられた( 一一)と、
誰彼かまわず、話してしまいたくなること
間違いなしです♬

後半、山火事のシーンが有って、逃げ場がない状況から
ジョー・ピケットが、抜群のセンスで逃げ道を見つけるところが
本当にハラハラドキドキで、
本を読みながら手に汗握ってしまいました[手(グー)]
映画になったら絶対観に行っちゃうって思いながら・・(^◇^)

長々と訳の分からないことつづってしまって申し訳ないです。。
でも誰かが「私も読みたい!!」って言ってくれたら嬉しいな[ぴかぴか(新しい)]
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写真は関連ないです~ 綺麗だったから載せちゃいます♬

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