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雨の日はミステリーを読む♬ ブログトップ
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井上ひさし≪四捨五入殺人事件≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

学生の頃、主人は,井上ひさしさんの作品が、大好きで大好きで、
新しく発行される本があると[本]発売日に買っていました。

私も活字中毒ですから、主人が読み終わるのを待ちわびて
奪うように読んでいました。
どのお話も本当に面白くて面白くて・・[揺れるハート]

小説の形態はしていますが
ほとんどは彼の生い立ちが書かれているようなものなので
発明家のお母さん、面白い弟さん
上智大学の神父さんや、お友達など・・の描写を読んでいると
まるで、井上ひさしさんが、よく会う親戚のお兄さんのように
仲良しになっているような気がしていました( ̄▽ ̄)
写真は本文とは関係ありません♬
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仕事や育児に忙殺されるようになると
だんだん、彼の本を読むことも無くなってしまいましたが
いつかまた、ゆっくり・・と思っているうちに
お亡くなりに、なってしまって・・
随分、残念に思ったものです。
買いためた初版本は、今も自宅の本棚に鎮座しています。

また、最近は彼の作品を再発見する流れが有るみたいで
新装された文庫本が発行されていますね♬
なんだか旧友に巡り合えた時のように嬉しくなります[るんるん]
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この≪四捨五入殺人事件≫も、そんな一冊♬
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へぇ~[るんるん] 井上ひさしさんがミステリーって珍しいわぁ~と
思いながらページを捲ると、
あまりの面白さに、あっと言う間に読み終えてしまいました(^◇^)
(あ~[あせあせ(飛び散る汗)]勿体なかった)
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講演を依頼された人気作家の大御所と若手の二人が
依頼主の案内で人里離れた山奥の温泉に向かいます。
奇しくもその時、川が溢れ唯一の橋が流れてしまいます。
陸の孤島となってしまったので
仕方がなく美人の女将さんのいる温泉宿に泊り、
村の人々から歓待を受けるのですが
その夜、なんと身も凍る、恐ろしい殺人事件が起こるのです(゚Д゚;)DSC_5576_01.JPG
ふふ♬井上ひさしんさんの作品を、
少しでもご覧になったことが有る方は
え~?いつも楽しい小説を読ませてくれる彼が
そんな・・どろどろの殺人事件を書くの?って
訝るでしょうね(^◇^)

ところが、ところが、殺人事件につきもののトリック、
すべてのからくりが明かされると、
な~~んだ、全然解らなかった[あせあせ(飛び散る汗)]・・やられっちゃったなぁ(≧▽≦)
って思うと共に、井上ひさしさんらしいなぁって
すごく嬉しくなってしまうのですよ[ぴかぴか(新しい)]
(済みません、なんのこっちゃ?ですよね♬)
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ミステリーの内容を詳しく書くのはご法度だとしても
かなりいい加減な紹介文ですが
へぇ~ 面白そう♬読んでみよっとおもった方は
絶対、楽しい時間が過ごせることは保証しちゃいます(≧▽≦)


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ダン・フェスパーマン≪隠れ家の女≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

「最優秀スリラー賞貰ったとかで、平積みになっていたから
君の好きそうなやつかなぁって、買ってきたよ~♬」と主人[本]

へぇ~ フェスパーマン?きいたことないし
「〇〇の女」って、なんか昭和演歌みたいで、あか抜けないわねぇ[バッド(下向き矢印)]

などと言いながら、ページを捲ると・・


あはは(^◇^)あまりに面白いので
一気に読んでしまいました!!
フェスパーマンさん、くさしちゃって、ごめんね<m(__)m>
隠れ家の女 (集英社文庫)

隠れ家の女 (集英社文庫)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/03/19
  • メディア: 文庫
舞台は1979年のベルリン(世界中がキナ臭かった頃ですね[あせあせ(飛び散る汗)]
CIAの女性職員のヘレンは諜報部員たちが
秘密の会合を行うために設けた、隠れ家のお世話を任されます。
(なるほど~ 華々しく活躍するイメージのCIAといっても、
そんな風に地道な仕事をする職員も必要なのね[目]

仕事中、思いがけず重要な会合の音声を手に入れることと
同僚が目下の女性に対して暴力をふるう所を目撃すると
猛然と正義感に燃え、上司や同僚に訴えますが、相手にしてもらえません。。。
仕方なく同じ機関の女性と情報交換をして巨悪と戦うコトとなりますが・・

もう一つの舞台は2014年のアメリカ[飛行機]
農場主となり平和に暮らしていたヘレンが
周到に計画された殺人事件の被害者となります。
事件に納得のいかない娘のアンナは、母の若い頃の秘密を
探り当てる為に、探偵の男と謎解きを始めます。
その先には、あっと驚く展開が・・・

ふふ♬私の書く、いい加減な粗筋を読んでいても、なんだか面白そうでしょ?
ヒロインが、敵から逃れる為に屋根伝いに逃げたりするシーンも
素敵な男性とのラブシーンも有ったりして
まぁ~ イメージ的には映画の、007や
ミッションインポッシブルなどの要素がふんだんに盛り込まれた
典型的な娯楽作品なのだけど[るんるん]

こんな何も出来ない「特別な夏」には
ミステリーに、どっぷりハマってしまうのも
お薦めですよ~ヽ(^。^)ノ
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めちゃくちゃ暑くて、ふーふー[あせあせ(飛び散る汗)]言った日の夕映え、つかの間のご褒美ですね[るんるん]







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スティーヴン・キング≪ドクター・スリープ≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

この作品も、映画館で予告編を見た時
えっ?あの「シャイニング」の続編?
それは凄~く面白そう(⋈◍>◡<◍)。✧♡
(ジャック・ニクラウスの怖がらせ方がなんと言っても秀逸だった「シャイニング」
何十年も前なのに凄く面白かった記憶が・・)

今回も、絶対見なくちゃ♬楽しみだなぁ[るんるん]
・・と思っていたのに・・


(今改めて予告編を見たら主役はユアン・マクレガーですって♬
まぁぁ~素敵ですねぇ~[揺れるハート]

考えてみると今年のお正月過ぎは、もうすぐ卒業する仕事のことだとか
介護のことだとか、いろいろ考えることが多くて余裕が無かったかもしれない[あせあせ(飛び散る汗)]
今だったらコロナさえなかったら、スキップ踏んで観に行くのにね♬


ドクター・スリープ 上 (文春文庫)

ドクター・スリープ 上 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/01/04
  • メディア: 文庫
ドクター・スリープ 下 (文春文庫)

ドクター・スリープ 下 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/01/04
  • メディア: 文庫

・・で原作です(^◇^)
「IT」を読んだ時、あまりの怖さと長さに辟易となってしまったのに
今回のも上下巻とは言え結構なボリューム♬
我ながら、懲りないなぁって思いながらページを捲りましたよ。

ダン・トランスという主人公
彼は日本だったら超能力者と言われる能力を持っているのです。
この本では「かがやき」と呼ばれてます。
人の考えが読めたり予知能力を持っていたり・・
でも不幸な生い立ちのせいや、不意に現れる亡霊達のせいで
アルコール中毒になり、自暴自棄のまま彷徨い、その日暮らしをつづけます。

有る時辿り着いた街で、自分を理解して応援してくれる人々に出遭い
またホスピスでの仕事で達成感を得て充実した生活をするのですが
自分と同じ能力を持った少女と出遭うことから
未知の敵と命をかけて戦う破目に・・

と、まぁ~そんなストーリーかな?
キングお得意の、爆発的な超能力が面白いほど炸裂して
ホラー小説なのだけど、思わず、うっわーい、やったやったヽ(^。^)ノって
読みながら笑ってしまうほどの爽快感です[ぴかぴか(新しい)]

そう言えば彼の若い頃の作品「キャリー」とか「ミザリー」とか「クージョ」とか
面白くて夢中で読んでしまったことを、改めて思い出しました!!
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熱中症厳重警戒が出ている日に、おうちで読むには
絶好の一冊ですよ[手(グー)]





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横山秀夫≪影踏み≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

この夏は暑いに決まっているし、コロナのせいで、お出掛けも、ままならないから
家にこもって、るんるんと読書三昧をしようと思って、何冊か入手したのですが、
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体力づくりと称して、ザリガニ釣りにいってしまったり、
テレビのBSで面白い映画が、かかっていると思わず観てしまったり、
夜になると、暑さ疲れで、すぐ眠くなってしまったり・・で
なかなか思うようには、読み進められないです~(;´Д`)



さて、今年のお正月ごろだったかな?
新聞で見た、山崎まさよしさん主演の映画の宣伝・・
思い詰めたような彼の顔が凄く印象的だったので
観てみたいなぁって思ったですが、そのままで・・
原作は横山秀夫さん・・なら絶対面白いに決まっている、
映画を見られなかったから原作を読んでしまうとおもった訳です[るんるん]


影踏み (祥伝社文庫)

影踏み (祥伝社文庫)

  • 作者: 横山 秀夫
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2007/02/01
  • メディア: 文庫





「ノビ師」と呼ばれる泥棒が主人公なんですねぇ~[本]
彼は成績優秀で法律の勉強もしていたのですが
不幸な事故で母親と弟を亡くしてしまうのです。

いつも彼を支えてくれる優しい彼女も居るのですが
何故か、住人が居る家に忍び込んで
金品を盗むことで生計を立てているんです(@_@;)
警察も一目置く、彼の元に様々な問題が降りかかってきますが
泥棒なのに正義の味方のような、探偵のような働きをするのです。

それが、なんともカッコよくて痛快なのですが
彼の自分の家族に対する苦悩からは、解き放たれません(´ー`)

読んでいて、うわっ♬これ映画だったら
どんな風に描かれているのかしらん?って
興味津々となってしまったのですが、
予告編みたら、なかなかスピード感のあるスリリングな
流れになっているようです(^◇^)

軽い気持ちで読み始めた原作でしたが
心に、ずんと残る読み応えのある作品でした♬
すごく面白かったですよっ

早く‘地上波初放映’ってヤツをやらないかなぁ~[るんるん]
(お金をかけないで、観ようとするところが・・・[あせあせ(飛び散る汗)]
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井上ひさし≪十二人の手紙≫ [雨の日はミステリーを読む♬]

花屋のおばちゃんを卒業して憧れの専業主婦となった暁には
毎日、のんべんだらりと読書三昧な日々を過ごすぞ(^0_0^)と
楽しみにしていたのですが、
なかなか、そうは問屋が卸してはくれない・・

おりしもコロナ禍の中
お家ごもり、本の虫には大歓迎なのですが
体力の衰えと、肥満が怖い・・
お天気の良い日には、日課のようにカメラを持って
7~8kmのウォーキングを始めてしまったので
けっこう疲れてしまい、夜はたいてい寝落ちする日々です。

でもまぁ~ 身体を動かすのは気持ちがよく
ストレスなく暮らしていけるのは有り難いかな~と(´ー`)

さて、新聞を読んでいたら
井上ひさしの作品がリニューアルされて出版された・・とのこと。
そんな風に改めて日が当たるのだったらさぞかし面白いのだろう・・と
探し出して読み始めました[本]
彼の小説は初版の頃に主人がほとんどを買っていたので
読んではいたのですが、なにしろ、何十年も前のコトで・・[あせあせ(飛び散る汗)]
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十二人の手紙 (1978年)

十二人の手紙 (1978年)

  • 作者: 井上 ひさし
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1978/06/10
  • メディア: 単行本






    登場するのは、好きな女性に直接気持ちを打ち明けられないから
    虚偽の文通相手を装って旅行に誘い出すことを画策する男性や
    心酔する有名作家の肉筆の原稿を手に入れたいがために
    その作家を、あっと言わせる騙しのテクニックで陥れる女学生の話などなど・・
    ひとつひとつのお話が手紙の文章だけで構成されていて
    読み応えのある短編集ですヽ(^。^)ノ
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    読んでいてクスクス笑ってしまったり
    主人公が可哀想で貰い泣きしてしまったり・・
    面白くて面白くてどんどん読み進めてしまいます(^◇^)

    最後の章で、全編を伏線とした驚きの展開に
    読むものを連れて行ってくれるので
    さすがさすが井上ひさし[揺れるハート][ぴかぴか(新しい)]・・と
    感嘆させられるのです!!
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    この本のように内容を忘れてしまったものも有りますが
    彼の小説はほとんど読んだのですが
    お芝居はまだ見たコトがないので
    世の中が落ち着いたら、是非行ってみたいと思っています( *´艸`)

    ライブハウスも、美術館も博物館も
    行けなくて先は長そうですが・・[たらーっ(汗)]





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